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(更新:2023年9月9日)

【エッセイ】おっぱいと年収からのとある他愛ないサジェスト

おっぱい年収対比表を作ってみた。Cカップの女性は年収400〜500万円の男性が妥当 – PJ表参道 おっぱい年収対比表を作ってみた。Cカップの女性は年収400〜500万円の男性が妥当 - PJ表参道

もちろん以上の記事は完全なるネタであり、婚活の現場などにおける「スペック至上主義」に対する(いささか悪趣味な)皮肉なわけだが、しかし、男性側からはこのように年収で男性を「選り好み」する女性たちを揶揄したり叩いたりする言説が出てきて、その度に同様の男性たちからの賛同や喝采がわらわらと出てきてはパズったりするという事態が飽きるほど繰り返されている。そして、この手の男性に限ってそれこそ息を吸うようなナチュラルさで女性を年齢や容姿で選別しているわけだ。

だいたい、容姿や加齢というのは当然ながら自身の努力で向上できるようなものではないのに対し、年収は自身の努力で向上できる余地や可能性があるのだ。家庭の運営や家族の世話の能力や能率には容姿は関係ないし、加齢で容姿や次世代製造機能をはじめ心身の能力が衰えてくるのはお互い様なのだが、収入の多寡というのは当然自分たちの生活レベルはもちろん、何よりとくに女性が心身ともに多大なリスクを掛けて生み育てることになる子供たちの未来をもダイレクトに左右することになるのだ。つまり女性側が総じて一定以上の収入の男性に拘りたがるのは、必ずしも自分ひとりが楽で贅沢な暮らしをしたいだけ、というわけでもないのだ。たとえば自分が専業主婦として家事育児に充分に(夫にとっても満足できるような形で)専念したうえで二人以上の子供を心身ともに健康に育ててそれなりの実績やステータスのある大学まで無事に進学させ、加えて(義)両親にも満足のいく介護をやり遂げる、というような生活を想定するならば「年収1000万」というラインは決して無相応な贅沢というわけではないのである。少なくともアラフォー男性が女子高生と本気で恋愛結婚したいというほどには非現実的かつ大それた要望ではない、と考える。

つまりスペックで選別や判断をするにしても、男性の収入に対して女性の容姿や年齢を対応させるというのはフェアではないと思うわけで、もしスペックの判断においてバストの大きさや体重など女性の身体的条件と対応させるなら、そのまま男性のそれは同じく身長や毛髪量などの身体的条件と対応させねばなるまい。それこそ、身長180cm以上の男性がEカップの女性を望むとしたらそれはそれで一応は筋が通っている、と思う。もし男性の収入という経済的能力に相当する条件を女性に求めるなら、それは同様に収入という経済的能力、もしくは家事育児という家庭運営能力ではないだろうか

しかし、家事などの家庭内での労働というのは「外」の仕事とは違って収入などの明確な基準が存在しないし、実際に生活を共にしてみないとその善し悪しや出来不出来を判断しにくい、というのがある。そして、現状としては主に妻に対するその方面の評価というのは、もっぱら当の夫および姑などの内部の人間や限られた周囲の(恣意的な)判断に多く依らざるを得ないわけだ。実際、家事労働を「外」の仕事と比較して金銭化したらどれほどの収入相当になるかという試算はたまに話題になるが、そこで、家事などにも他一般の仕事における給与や学校に対する偏差値などのように公に通用する評価基準があれば良いな、とふと思いついた。要はたとえば英検やTOEICなどと同様な「家事検定」といったものだ。

たとえば家事検定5級程度なら小学校の家庭科レベル、2級あたりから実技試験もあり、そして1級なら大学の家政科卒業相当でプロの家政婦(夫)として通用できるレベルで婚活市場では最も有力な武器となり、それこそ年収1000万の相手に対しても専業主婦(夫)前提のパートナーとして堂々と立候補できるくらいの価値があり、女性はもちろん男性にとっても「外」の仕事の収入を補う要素として充分に有利になり得るものだ。実際、年収1000万以上がFカップの女性と同様に5%ほどの稀少な立場であり狭き門であるというなら、勤労男性の多くを占める年収500以下の人間は程度の差はあれパートナーにも収入を補って貰わざるを得ない状況は生じうるわけで、したがってそれに応じて家事育児も分担せざるを得なくなるし、そうしなければフェアな関係とは言えないのだ。また、公的な評価や権威が存在していればおのずと家事労働そのものが社会的にもより認められるようになり、男女ともに家事というものに対してより関心やモチベーションを保ち易くなるだろう。そして、一般に共通する基準が定められることで生育環境や世代の相違による方法や知識のズレや遅れなどが是正され、嫁姑や母娘、そして夫妻の間の「現場」における齟齬や軋轢もいくぶんは軽減されるかもしれない。

もっとも、こんな妄想を述べている当の私の家事能力というのはそれこそAカップレベルなので、いずれにしても婚活の現場においても選り好みという以前に選ばれる見込みは今後とも皆無と言ってよいだろう。何はともあれ、ほんらい結婚においては双方の「相性」に優るスペックは有り得ず、いい歳を過ぎてそうした相手を見つけ出すまっとうな見識や行動力もコミュニケーション能力も身に付けられず、そもそも婚活なんぞしなければならない時点ですでに負け組なのよね……というのがもっとも正直な見解でありそして自嘲なのである。

蛇のごとく粘着だが、羊のごとく惰弱。

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