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(更新:2023年9月9日)

【PR】ザ・ビートルズで『おそ松さん』六つ子のイメージソングを考えてみた 松野おそ松編

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アニメ本編終了後もさまざまなイベントや企画、大手メディアでの特集、多方面でのグッズ展開などが相次いでおり未だ一向に勢いの衰えない『おそ松さん』。正直なところ原作『おそ松くん』が描かれた時代から半世紀以上の時を経て、21世紀の現在にこのような形で再び大ブームになるとは赤塚不二夫にすら想像できなかったのではないだろうか。

さて、そんな2016年現在、世界的伝説のロックグループ、現代のポピュラーミュージックのカリスマレジェンドであるザ・ビートルズが日本公演を果たして50周年ということで、先月から今月頭にかけてメディアで特集も多く組まれていたが、その記念すべき日本公演の当時に同じく社会的大ブームだった『おそ松くん』の「シェー」のポーズをビートルズのジョン・レノンが真似て披露したことは有名である。

ビートルズ来日 50年前の素顔 |NHK NEWS WEB ビートルズ来日 50年前の素顔 |NHK NEWS WEB

それに(無理やり)かこつけて、このたび歴史的トップアイドルでもあるビートルズと50年以上もの時を経てまさかの奇跡的アイドルデビューを果たした松野家の六つ子たち、F4(ファブフォー)とF6(エフシックス)とのコラボ企画(?)「ザ・ビートルズで『おそ松さん』六つ子のイメージソングを考えてみた」を披露していきたいと思います。おそらく私以外の需要も得もまずないでしょうが、もしお時間があまっていればご覧下さい。まずは主人公にして六つ子のフロントマンもとい長男のおそ松から。

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『Rock And Roll Music』『Money』

『おそ松くん』そして『おそ松さん』のタイトルを背負う長男・おそ松にはやはり『Rock And Roll Music』『Roll Over Beethoven』あたりのとにかくストレートにノリノリの初期のカヴァーが似つかわしく感じる。とりわけ『Money』とか「とにかく金が欲しいんじゃー!!」以外のことは何ひとつとして言ってない身も蓋もない欲望と感情への忠実っぷりがおそ松のパーソナリティにも相通じるのではと思えてしまう。

(初期のライブ映像より。この熱狂ぶりはフェス松はおろか嵐のコンサートでも勝てないだろう。ちなみに『Rock And Roll Music』は日本公演のオープニングナンバーだった)

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『Hey Bulldog』

しかし、ビートルズのオリジナル曲から選ぶとなると意外に迷う。ビートルズは以後のバンドから見ても多彩なテーマや題材を作品で扱っているのだが、やはりその多く、とくに初期は粋でストレートなラブソングが占めており、正直なところ、六つ子全員に言えるが非モテ童貞キャラにはどうにもそぐわない雰囲気のものが多いのだ(^_^;)。だいたい六つ子たちが目下ニートとして燻っているのと同年代の時分にビートルズの面々は世界的大成功を収めて金も女も思うがまま、まさにリアルでF6そのものの生活を送っていたわけだ。というわけで早くも選曲には行き詰まったわけだが、そんな中で『Hey Bulldog』などはジョン・レノンがその場で思いついたフレーズを適当に並べて作ったというシュールというよりはただいい加減な歌詞、そんな中に繰り返される「You can talk to me(オレに話してみろよ)」というフレーズが何やかんやで弟たち含めて周りに構いたがり構ってもらいたがりのおそ松と被ってみえるし、PV撮影の合間に即興で、しかも皆ノリノリで仕上げたというエピソードと含めて見ても彼にかなり合っているような気がする。

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(こちらはOKAMOTO’Sのカバー)

『I’m Only Sleeping』

いっぽう、タイトル通り「とにかく邪魔されずにひたすら朝寝がしたい」という『I’m Only Sleeping』はまさにニート礼賛ナンバーといった趣きで、まさに自称「世の中で一番のニート」であり、クズニート集団である六つ子筆頭のおそ松にぴったりだと思う。もっとも、この曲を作った時のビートルズはニートどころかトップアイドルそしてミュージシャンとしてワールドツアーやテレビの収録、インタビューの合間にレコーディングに追われるという超絶ハードな日々を送っていたのであり、切実に休息を欲していたのである(そして、日本公演で知られる1966年の最後のワールドツアーの後に半年ほどマスコミやファンの前から姿を潜めてしまう)。

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『Revolution』『Revolution 1』

1968年リリースのこのナンバーは、当時世界的に若者による政治運動が盛んだった世相に対してのシニカルなアンサーを歌ったジョンの作である。ジョン・レノンといえばオノ・ヨーコと結婚してビートルズ解散後にアメリカに渡ってからは一時期政治活動にもハマっていたりして「ラブ&ピース」の人というイメージが長年強かったりしたが、本質は下手な規範や思想などに囚われずひたすら自由気ままに生きたいだけのロックンローラーであり永遠のバッドボーイだっただけなのだろう。片や政治運動どころか投票にもろくに行きそうにない六つ子とりわけおそ松なのだが、自分の立場が掛かっていたアニメ18回の主役争奪レース以外ではそれこそ革命が起ころうが戦争が起ころうが実家の目の前を空爆されようが、ちょうどこの曲のような感じで「え〜オレ面倒くさいの嫌だし〜、金かけるのも嫌だし〜、まあそのうち何とかなるんじゃね?」みたいなことをつぶやきながら鼻をほじって寝そべっているのがありありと想像できてしまうわけだ。もっとも、おそ松だったらアルバム『The Beatles』(通称ホワイトアルバム)に収録のさらにダウナーでレイジーなバージョンがさらに似合うかも。

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『Get Back』

そして、伝説のルーフトップコンサートで披露され映画『Let it be』の最も印象的なシーンで流れる、ビートルズの中でも必ずベスト10に入っている有名曲『Get Back』はまさに『おそ松さん』24話でのおそ松の心境そのものではないだろうか。「Get back to where you once belonged(おまえ《たち》が元々いたところへ帰れor戻れ)」というまさにそのまんまのフレーズが出てくるし。加えてこのナンバーを作った時のビートルズもメンバーそれぞれの音楽性の違いやビジネス上のトラブルや軋轢などでバンド内の関係を悪化させ、解散の危機に瀕していたのだ。そんな状況下においてこのナンバーを作ったポール・マッカートニーがひとりメンバーをなんとかして繋ぎ止めまとめようと奮闘しており(そして却ってことごとく裏目に出た)、まさにそうした当時のポールの切実な心境がもろに投影されている……というのが大方のビートルズファンや評論家の見解である。

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おまけ:『I’m Greatest』(リンゴ・スターのソロナンバー)

ついでに、これはビートルズ解散後の1973年に出たリンゴ・スターのソロアルバム『Ringo』にジョンが提供したナンバーなのだが、とにかく「ガキの頃から大人に成っても、いつでもどこでもこの世でも来世でもオレは最高にグレイト!」というような内容をひたすら脳天気に熱唱するリンゴのヴォーカルと相まって、まさに自称カリスマレジェンドのおそ松兄さんの脳内世界っぽいではありませんか……どうでしょう(ちなみにリンゴの「自意識」はおそ松のにだいたい近いと思う)?

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次回、カラ松編に続く。

 

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蛇のごとく粘着だが、羊のごとく惰弱。

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