9月 182014
 
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組体操 高さ7m、1人の生徒に200kg超の負荷 10段・11段…それでも巨大化を目指しますか?

最近になって、ようやく学校の体育競技の危険性が指摘されるようになってきたところだ。振り返ってみれば、体育というか、スポーツというのはどれもこれも、身体の出来上がっていない児童にさせるには危険なものばかりだ。上記の組体操はもちろんのこと、跳び箱、ドッジボール、水泳での事故もよく聞くし、真夏のマラソン中での熱中症も近年は特に相次いでいる。柔道の必修化もあちこちで懸念の声が挙がっている。

事故が多発していた柔道必修化の現状 – NAVER まとめ

私などは、お察しの通り児童生徒時代の「体育」というものには全くもって良い思い出が見当たらない。むしろ、子ども時代のトラウマの少なくない部分はこの時間に作られた、といってもいいくらいだ。とりわけ、小学時代は体育教師がやけに職務熱心な方々が多かったこともあって特に……辛かった(万感)。(中学高校になると話の分かる、出来た先生方が多くて少し助かった)。

運動会といえば、小学6年の時だったか、恒例の騎馬戦の学年練習をを始めることになった時だ。先生が「今年からルールを変えます」という。例年は、よく行われているように「騎手役の帽子を奪い合う」という基準だったものが、なんと今年からは「騎手を馬上から突き落とす」に変更する、というのだ!! 当然、生徒の側からはどよめきが上がったが、それは抗議のものばかりではなく、やはり男子などには、無駄にテンション上がってる手合いも多かった。それこそ、体育意外に自分の見せ場もプライドの拠り所も無いようなのがね……。

もちろん、私は心底衝撃を受け、怯えきっていて、せめて「どうか、騎手にだけは選ばれませんように……!」と密かに一身に願っていた。しかし、日頃の行いが良くなかったのか、早速の先生からの組み分けの発表で騎手として選ばれた中に、真っ先に私の名前が読み上げられたのだ! おそらく身体が小さかったからだろう。この時点で絶望し神様を呪い、泣きたい気持ちで一杯だったのだが、「ああ、こうなったからにはもう、とにかく自分の命を、身の安全を大事にして、とにかく逃げ回るしかない」と心に決めたのであった。

peter_escapeしかし、同じチームになった騎馬役の子たちがやる気満々で、さっそく練習の段になって、すでにへっぴり腰の私を叱咤して担ぎ上げると、いきなり既に乱闘状態になっているところへ突っ込もうとするので、慌てて嫌だ、そっちだけは止めて欲しい、行きたくない、と必死で叫ぶと「だって、じっとしてたら勝負になんないでしょ!」とさらに運び込もうとする。そこへ、当然ながら絶好のカモとばかりに敵方の騎馬が襲いかかってくるものだから、大急ぎで退却を願っても、「逃げてちゃ駄目じゃん! 戦わないと勝てないよ!」と言って微動だにしてくれない。いや、戦うったって、実際に戦って痛い目に遭うのはこの私だし、戦ったところで確実に負けるし、そもそも私一人が頑張ったところで全体の勝敗にはあまり関係が無いし……というわけで、まさに敵が飛び掛かって来る前に自分から崩れ落ちた。

その後は、当然のことながら「なんで逃げちゃうの、だめじゃん!」と彼女たちからは責められるし、かといってこれ以上のモチベーションも勇気もやる気も出しようがなく、そのことを先生に訴えても、「みんなやるんだから、逃げないで頑張りなさい」と返って来るばかりだし、母親に零しても「嫌なことから逃げてちゃ成長できないよ」とか、確かにどれも全くの正論なので抗しようも無かった。

しかし、いくら正論を言われても、以上のようなことを数度繰り返すうちに、同チームの子たちからは完全に愛想を尽かされ、先生方も私のあまりの嫌がりっぷり怯えっぷりを見かねたのか、とうとう私は呼び出されて「あなたは騎手は止めて、旗持ち役に変えたから」と伝えられた。少なからず複雑な気持ちは有ったものの、「ああ、これでもう、痛い思いや怖い思いはしなくていいんだ(そもそも、痛い思いや怖い思いなど、運動会や体育の授業以外にも、学校に居させられる間なら四六時中、いくらでも味わわされているのだから、これ以上の災難は真っ平ごめんだ!)」という安堵でとにかく一杯だった。その後の練習時は心なしか周囲の目が冷たかったような気もしたが、そんな視線は別にいつものことだったし、とにかく一つの大きな危険から逃れられた、という喜びの方が、正直大きかったのだ。

はたして運動会当日は、本番の時よりも双方激しい揉み合いになり、やはり男女問わず思いっきり突き落とされ、地面に叩き付けられて泣き出す生徒が続出し、結局このルールでの騎馬戦はその年限りになったようだ。その後伝わってきた話によれば、何でもそのルール変更は学年担当の体育教師の独走で決まったらしい(確かにその先生、体罰が多くて問題になっていたんだよね……当時はそれほど珍しくは無かったが)。

それやこれやで、ようやく高校を卒業したときにまず嬉しかったのが、「もう、体育(と数学)の授業を受けなくて良いんだ!」ということだった。ああ、もうこれでトラウマ製造案件とは一切おさらばだ。逆上がりが何時まで経っても一人出来なくて、休み時間返上放課後居残りで練習させられたのも遠い過去だ。台上前転が出来なくて、一人隔離されて軽蔑の視線の中で延々と繰り返し練習させられたのも過去だ。そしてもちろん、球技はじめ集団競技の時に敗戦の原因を押し付けられ(実際その通りなのだが)、つるし上げや制裁(物理)を食らうことももう二度と無いのだ……と。

 

余談だが、うちの甥っ子が、自分が目立てて動作も作業も楽な学芸会は喜んで率先して参加していたのだが、マスプロなダンス会などになると「花で囲った看板に『あと何日だからがんばろう』とか出ててね、もう、毎日ずっと大変だったんだよー、疲れたよー!」とか心底しんどそうな顔で零しているのを見て、どことなく遺伝子の存在を感じた今日この頃だ。

 

————

追記:

『永遠の0』がドラマ化されるのか……。

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