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(更新:2015年6月5日)

【エッセイ】ドメスティック・セクハラ

家庭内痴漢をやめてと言ってみた 家庭内痴漢をやめてと言ってみた このエントリーをはてなブックマークに追加

一緒に住んでいて、お尻や胸を触られることがあって、コミュニケーションの一環というかおふざけみたいな感じ。

それにはふざけてる感じで怒ったりとかしてた。

痴漢なんてめったにあわないけど、小学生のころに痴漢というかレイプ未遂にあった。

レイプ未遂未遂未遂くらいなので、軽いもんだと思われてしまうかもしれないけど、当時の私には衝撃的で誰にも言えなかったし、明るくてもひとりで出かけることはできなくなった。

人間(男性)についてものすごく冷めたし、十年くらいひきずってひきこもってた時期もあった。

自分がそういう目にあったことがあって、パートナーとはいえ、男性に体を触られてへらへらしてるのはおかしいと思ったので、「今後お触りは禁止です」と言ってみた。

真面目なトーンで行ったから、びっくりして神妙な顔になってた。

くわしい理由は言わなかったけど、腑に落ちてないと思う。

いくら自分の彼氏や夫とはいえ、こちらの気持ちや事情お構いなしで無遠慮に身体を、それも胸とか臀部とかいう性的にデリケートな場所をいじくられるのは不愉快だし、逆に男性が自分の彼女や妻に時も所も構わず股間やら尻やらをいじり回されたらまず良い気はしないだろうに、「スキンシップなんだから良いだろ」「パートナーから拒絶されるようで不愉快」「嫌だとはっきり言わないのが悪い」とかいう(男性の)意見が多くて少なからずショックだ。しかも上掲のような重大ななトラウマ持ちの人に対して……(理由をはっきり説明しておいた方が良い、というのは確かだが)。そもそも、「相手の、人の嫌がることはしない」というのはコミュニケーションの基本で、もし万一悪気無くやらかしてしまったとしたら、その時点で相手の意見や感情を自力できちんと顧みて反省するのがあるべき態度だろう。

やはり、大方の男性にとってはいったん「俺のモノ」と見なした女性は自分の支配下、とまでは言わないまでも心身共に常時自分のコントロールの範疇に有って、自分の要望や欲望には嫌な顔一つせず応えてくれるのがごく当たり前、という感覚なのだろうか?

yamada_omocha
山田花子「マリアの肛門 大人のオモチャ」『からっぽの世界』より

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蛇のごとく粘着だが、羊のごとく惰弱。

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